3日目

仕事でとっても怒られた。自分が悪くないのに怒られる理不尽さ。

そういうものだと言われたらそれまでなんだが、労われたい。

 

友人は選べる。賢者の石で、ロンがマルフォイに言った「友達は自分で選べる」というセリフ。

友人は選べるはたしかにそう。嫌な人が居たとしても、関わらなければ問題ない。学校生活だとある程度の関わりはあるかもしれないが、社会人になってからは本当に会いたい人としか関わらない。自分の休みを割いてまで会いたいと思える友人。

 

だが、同僚は選べない。職業選択の自由がある中で、就活でどんな人がいるかを知ることはできないし、誰かにとってはいい人かもしれないけど、自分とは壊滅的に合わない人もいる。

ただ、誰かと壊滅的に合わない人は、だいたいの人と壊滅的に合わない変わった人であることが多いと経験上思う。

 

2020年になって、チームの人間が目まぐるしく変わった。

人間性が変わったとかもあるが、人自体の入れ替わりがとにかく多かった。

どんどん人が辞めていく。全然人が定着しない。

新人教育をしつつ、自分の業務をこなす。

そんなことをパフォーマンスを落とさずやってる人は、スーパーマンだと思う。

自分はスーパーマンではないので、周りにとても支えてもらった。

 

そんな中で、全く支えてくれないどころか、足を引っ張ろうとしてくる人間が居た。

後輩で、年下で、女だからか、単に自分のことが気に食わないのかわからないが。

 

MTGに参加していると、自分は呼ばれていないのに、なんでお前が参加するんだと言われる。

文句を言われるのが嫌だから、自分の昼休みの時間にMTGを当てても、席に居ないのはおかしいと言われる。

社内で調査をすると言葉尻を捉えて引っ掻き回す。

やり取りを見ていた人から心配のDMをもらうくらいにオープンな場で攻撃をされた。

自分勝手な行動をやめさせてくれと上司に相談をされていた。

自分にだけ矛先が向くのなら、まだ耐えられた。全然耐えられていないが、耐えられた。先輩に愚痴を聞いてもらいながら耐えられた。耐えられたに含まれないが耐えられた。

 

だんだん、指導をしている新人にも矛先が向いた。

そんなこともわからないのか、そんなことも教えてもらっていないのか。

自分を攻撃するために、新人も攻撃し始めた。耐えられなかった。

 

もう、そういう人もいるんだなという風に自分を言い聞かすこともできなかった。

どうやっても相容れない人はいるのだ、自分がどれだけ歩み寄ろうと思っても相手にその気がなければ無理だと思った。

 

同僚はやっぱり選べない。仕事自体は嫌いじゃないし、働くことが嫌じゃない。

どうせ仕事をするのならば楽しく過ごしたいと思って、どうやったら楽しくなるのか考えて仕事をしている。

ただ、どう頑張っても自分は、仕事の楽しさよりも、人間関係の方を重視する性格のようである。逆に言えば、どれだけ忙しくても、好きな人間と仕事をしていればなんとかやっていけるのである。

 

そんな自分のことを敵視している同僚が退職する噂が入った。

性格がめちゃくちゃ悪いことを承知でいうが、最高の気分。楽しく過ごせそう。

 

自分が楽しく仕事をするために、彼は尊い犠牲になったのだ。fin